医療情報技師について
私は、医療情報技師の資格を持っています。
「医療情報技師」ってご存じですか?
一般的にはあまり知られていませんが、保険福祉・医療情報業界では有名な資格なんです。
それでは、医療情報技師についてご紹介します。
医療情報技師とは?
一般社団法人日本医療情報学会の医療情報技師育成部会が主催する資格で、医療情報に関する知識を有する人に与えられる資格です。
医療情報技師には、「医療情報技師」と「上級医療情報技師」の二種類があります。
文書情報管理士をご存じでしょうか。
医療の「真正性」「保存性」「見読性」と同じように、一般企業での電子文書法(e-文書法)では、「見読性」「完全性」「機密性」「検索性」などの確保が求められています。
どんな知識が必要?
医療情報技師には、医療データを安全に活用し、データから必要な情報を引き出す事ができる知識や技術などが必要です。
さらに、上級医療情報技師の場合は、院内だけにとどまらず「地域医療」や「新たな医療提供」など、場面に応じた対応ができる知識や資質が必要になります。
どんな人が受験するの?
主に、医療機関の職員や医療情報システムに関わる企業の人の受験が多いようです。
受験科目は?
医療情報技師の受験科目は三つです。
- 医学・医療系
- 情報処理技術系
- 医療情報システム系
上級医療情報技師の場合は、一次試験と二次試験があります。
一次試験は、午前試験(マークシート方式)、午後1試験(マークシート方式)、午後2試験(小論文)があります。
二次試験では、個別面談試験があります。
合格率は?
医療情報技師の合格率は、だいたい40%未満のようです。
割と難しい試験ですよ。
私も一発合格とはいかず、最初に受験した時は「医学・医療系」を落としました。
上級医療情報技師は、さらに難しいです。
検定費用は?
受検料は、15,000円です。
この資格には有効期間があります。
医療情報技師の有効期間は、5年です。
5年毎に資格の更新が必要です。
更新の案内などは郵送されてきませんので、自分で有効期限を覚えておく必要があります。
更新の為には、業務経歴や学会参加、生涯学習などによるポイント累計が条件を満たす必要があります。
常に新しい情報を収集する機会を作っていかないと、継続できない資格ですよ。
まとめ
医療情報技師の資格は、医療情報に関わる多くの人が取得する事で「医療の安全」「医療の発展」に貢献できる資格です。
医療や医療情報に関わる人は、ぜひチャレンジして下さい。
医療情報技師育成部会では、「基礎知識検定」も行われているみたいですよ。
基礎知識検定では、医療情報を扱う人が誰でも共通に持っておくべき基礎知識が問われるみたいです。
医療制度、医療法規、病院業務、医療情報など、範囲は広いみたいですが「医療情報技師」にチャレンジする前に、まずは「基礎知識検定」にチャレンジしても良いかもしれませんね。